AIにブログ記事を”書かせる”のではなく”壁打ちする”|Claudeと記事1本を仕上げた全工程の実録

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こんにちは、シドです。

「AIを使えばブログ記事なんてすぐ書ける」——そう思って始めた人ほど、うまくいかずに手が止まっているんじゃないでしょうか。AIに丸ごと書かせた記事は、なぜか薄っぺらくて、自分でも読み返したくならない。そんな経験はありませんか。

このFukunistというブログはAIを相棒にして運営しています。具体的には、AI(僕はClaudeを使っています)と「壁打ち」しながら記事を作っています。ここで大事なのは、「AIに書かせる」のではなく「AIと書く」という点です。この2つは、似ているようでまったく別物です。

この記事では、抽象的な使い方論ではなく、Fukunistの実在する1本の記事が、AIとのやりとりを通じてどう生まれたのか——その全工程を、隠さず公開します。「AIでブログを書く」の解像度が、ぐっと上がるはずです。


「AIに書かせる」と「AIと書く」は、まったく別物

まず、ここをはっきりさせておきます。世の中で語られる「AIでブログを書く」には、実は2つのまったく違うやり方が混ざっています。

ひとつは、「AIに書かせる」。キーワードを渡して「2000字で記事を書いて」と指示し、出てきた文章をそのまま貼り付ける。これが、いわゆる量産型のやり方です。

もうひとつが、「AIと書く」。AIを、文章を生成する機械ではなく、考えを整理する相談相手——つまり「壁打ち相手」として使うやり方です。ネタを一緒に練り、構成を相談し、自分の体験を核にして書く。AIは、その過程を高速化したり、抜け漏れを指摘したりする役割を担います。

Fukunistが採っているのは、後者です。なぜ前者をやらないのか。理由はシンプルで、AIに丸投げした記事は、誰が書いても同じになるからです。あなたがそのブログを書く意味は、あなたの体験と視点があることです。そこが抜け落ちた記事に、読者も検索エンジンも価値を感じません。このあたりの考え方は、WordPress副業ブログはAIで「量産」してはいけないで詳しく書いたので、思想の部分が気になる人はそちらもどうぞ。

この記事は、その「相棒として使う」を、実際の作業ログレベルで見せるものです。


前提:Fukunistは「Claudeを相棒」に運営している

正直に書きます。このブログの記事は、僕一人で書いているわけではありません。AI(Claude)と二人三脚で作っています。

といっても、AIが勝手に記事を吐き出しているのではありません。役割分担がはっきりしています。WordPressを操作して、最終的に何を書くかを決めるのは僕。AIは、僕が貼ったスクショやコードを見て、確認したり、提案したり、抜けを指摘したりする。この分業で進めています。

「AIに運営させているなんて、ズルでは?」と思う人もいるかもしれません。でも、考えてみてください。検索して調べる、人に相談する、本を読む——記事を書くために何かの力を借りるのは、昔からやってきたことです。AIはその相談相手が、たまたま桁違いに速くて物知りになっただけ。最終的な判断と、自分の体験を書く部分は、人間にしかできません。そこさえ手放さなければ、AIを使うことは何らうしろめたいことではない、というのが僕の立場です。

では、実際にどう進めているのか。最近公開した1本の記事を例に、最初から最後まで追いかけてみます。


【実録】1本の記事ができるまでの全工程

題材にするのは、AdSense合格したのに「準備中」で広告が出ないという記事です。これが、AIとの壁打ちでどう生まれたかを、工程ごとに見ていきます。

① ネタの壁打ち:「これは記事になる?」を相談する

スタートは、僕の素朴なモヤモヤでした。「AdSenseに合格したのに、3週間経っても準備中のままで広告が出ない。これってどういうことなんだ?」

この時点では、まだ記事のネタとして固まっていません。そこでAIに、今の状況をそのまま話して「これは記事になりそうか、なるとしたらどんな切り口か」を相談しました。すると、「合格と配信開始のあいだの空白期間に焦点を当てると、同じ状況で不安になっている人に刺さる」という方向性が見えてきます。

ここで大事なのは、ネタの種は僕自身の実体験だということです。AIがゼロから「こういうネタを書け」と指示したわけではありません。僕の中にあるモヤモヤを、AIが「それは価値ある一次情報だ」と言語化してくれた。この順番が、丸投げとの決定的な違いです。

② 「同じネタの記事、すでにないか?」を一緒に確認する

ネタが決まったら、すぐ書き始める……前に、必ずやる工程があります。「同じテーマの記事が、すでに自分のブログにないか」のチェックです。

これは、過去に痛い目を見たから徹底しています。以前、お問い合わせフォームの記事を新しく書き上げたあとで、ほぼ同じ内容の記事がすでに存在していたことに気づき、公開を取りやめたことがありました。同じテーマの記事が2本あると、検索エンジンから見て「どっちを評価すればいいの?」と分散してしまい、共倒れになります(これをカニバリゼーションと言います)。

そこで、AIに「準備中に関する記事や、それに近いテーマの記事がすでにないか確認したい」と伝え、既存記事の一覧と照らし合わせてもらいました。AdSense合格の記事、ads.txtの記事、月次レポート——近いものはあるけれど、「合格後の準備中という空白期間」を真正面から扱った記事はない、と確認できた。ここで初めて、安心して書き始められます。

地味な工程ですが、ここを飛ばすと記事を1本ムダにします。AIと一緒にやると、抜けが減るので助かっています。

③ 構成を相談して決める

次は構成です。「準備中とは何か」「どれくらい続くのか」「待つあいだ何をしたか」——伝えたい要素を箇条書きでAIに渡し、「どういう順番で並べれば読者に伝わるか」を相談しました。

ここでAIが強いのは、読者の心理の流れを整理してくれること。「まず現状を見せて、次に”そもそも準備中とは何か”で疑問に答えて、それから期間の目安、最後に体験談」という流れの提案は、自分一人で考えるより速く、抜けがありません。ただし、提案をそのまま採用するわけではなく、「この見出しは要らない」「この順番は逆のほうが自然」と、最終的には自分で組み直します。

④ 本文は「自分の体験」を核に書く

構成ができたら本文です。ここがいちばん誤解されやすいのですが、本文の中身——とくに体験や本音の部分は、AIには書けません。「合格メールが来たときに舞い上がった」「3週間待たされてモヤモヤしている」——こういう感情は、僕の中にしかない情報だからです。

AIが手伝えるのは、僕が書いた荒い文章を読みやすく整えたり、説明が足りない箇所を「ここ、読者は分からないかも」と指摘したりする部分です。一方で、事実関係——たとえば「準備中はどれくらい続くのか」の公式の見解などは、AIと一緒に裏取りをします。記憶だけで断定せず、必ず公式ヘルプなどの一次情報を確認する。これは記事の信頼性に直結するので、手を抜けません。

そして、わからないことは「わからない」と書く。準備中が長引く理由について、僕は「Googleにしか分からない」と正直に書きました。AIに聞けば、それっぽい断定的な答えを作ることもできてしまいますが、事実と推測を混ぜないのが、実践記録ブログの生命線です。

⑤ スクショの「写り込み」も一緒に点検する

記事に管理画面のスクショを載せるときは、必ず写り込みチェックをします。収益額や、個人を特定できる情報、別の活動につながる情報などが画面の端に写っていないか。一度公開してしまうと取り返しがつかないので、ここは慎重になります。

具体的には、スクショをAIに見せて「載せてまずい情報が写っていないか」を一緒に確認してもらいます。自分一人だと「これくらい大丈夫だろう」と見落としがちな部分も、第三者の目(この場合はAIの目)を通すと拾えます。準備中記事のスクショも、この点検を通してから載せました。

⑥ 内部リンクを設計する

最後に、記事を「孤立させない」工程です。新しい記事は、公開しただけでは他のどのページともつながっていない、ぽつんと浮いた状態です。そこで、関連する既存記事から新記事へリンクを張り、新記事からも関連記事へリンクを返します。

準備中記事の場合は、AdSense合格レポート、ads.txtの記事、月次レポートとお互いにつなぎました。読者が「この話の続きを読みたい」と思ったときに、自然と次のページへ行ける動線を作る。AIには「どの既存記事とつなぐのが文脈的に自然か」を相談し、リンク先のURLが正しいか(リンク切れになっていないか)も一緒に確認します。

ここまでが、1本の記事ができるまでの全工程です。ネタの壁打ちから内部リンクまで、すべての工程でAIが関わっていますが、判断と体験は全部、僕が握っている。これが「AIと書く」の実態です。


この進め方で「やってはいけない」と決めていること

AIと組んで記事を作るうえで、僕が自分に課しているルールが3つあります。

本業を特定できる情報をAIに渡さない

これは副業でブログをやっている人には特に大事です。ネタ相談のときに、つい自分の職業や勤務先の状況を具体的に書いてしまいがちですが、副業を隠したいなら、本業を特定できる情報は最初から渡さないのが安全です。AIは指示しなくても「自然な具体例」を作るのが得意なので、出力に本業を匂わせる描写が紛れていないか、自分でチェックすることも欠かせません。副業バレを防ぐ対策はほかにも見落としがちな点が多いので、副業バレ防止完全対策15選にまとめてあります。

体験を偽らない

やっていないことを「やった」とは書きません。AIに頼めば、それっぽい体験談を創作することもできてしまいます。でも、それをやった瞬間、実践記録ブログの価値はゼロになります。書くのは、実際に起きたことだけ。準備中で広告が出なくてモヤモヤしている——そんなカッコ悪い現状も、起きていることだから正直に書く。それが一次情報の強さです。

量産しない

AIを使えば、その気になれば1日に何本も記事を出せます。でも、Fukunistはそれをやりません。1本ずつ、既存記事と被らないか確認し、一次情報を盛り込み、内部リンクを整える。手間はかかりますが、この手間こそが、AIで量産された薄い記事との差になります。本数を増やすこと自体は、目的ではありません。


なぜ、ここまで手間をかけるのか

「AIを使うのに、なんでそんなに手間をかけるの? 効率化のためにAIを使うんじゃないの?」と思うかもしれません。

答えは、2026年のGoogleが評価するのは「記事の中身」であって「書いた手段」ではないからです。AIで書いたか人間が書いたかは、Googleにとって問題ではありません。評価されるのは、その記事が読む人にとって本当に役立つかどうか。だから、AIで薄い記事を量産しても評価されないし、逆にAIを使っていても中身が濃ければきちんと評価されます。

ここで言う「量産」とは、記事数の多さのことではありません。人間の関与なしに、機械的に生成して投稿する行為を指します。だからこそ、ネタの壁打ち、既存チェック、体験の挿入、事実確認、内部リンク設計——という人間の関与を、各工程に効かせている。AIは作業を速くしてくれますが、価値を生む判断の部分は、人間が手放してはいけない。それが、手間をかける理由です。

どのAIツールを相棒にするかで迷っている人は、Claude vs ChatGPT徹底比較|ブログ副業で使うならどっち?で、ブログ執筆の目線から比較しているので参考にしてみてください。


まとめ:AIは「代筆者」ではなく「壁打ち相手」

1本の記事ができるまでの全工程を、隠さず公開しました。あらためて整理すると、こうです。

  • ネタの種は自分の体験。AIはそれを「価値ある一次情報」と言語化する相手
  • 書き始める前に、既存記事との重複を一緒にチェックする
  • 構成はAIと相談して決め、最終的には自分で組み直す
  • 体験と本音は自分で書き、事実は一緒に裏取りする
  • スクショの写り込み点検、内部リンク設計までAIと一緒にやる
  • 本業情報は渡さない・体験は偽らない・量産しない

AIに「書かせる」のをやめて、AIと「書く」に切り替える。たったこれだけの発想の転換で、出来上がる記事の質はまるで変わります。AIは、あなたの代わりに書いてくれる代筆者ではありません。あなたの考えを引き出し、整理し、抜けを指摘してくれる——優秀な壁打ち相手です。

主役は、いつでもあなた自身。その前提さえ守れば、AIは副業ブログの心強い相棒になってくれます。Fukunistはこれからも、その実践の記録を正直に残していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。シドでした。

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