こんにちは、シドです。
Google AdSenseで「有用性の低いコンテンツ」と言われたとき、ネットで対処法を調べると、出てくるのはほとんどが「審査に何度も落ちている人」の話です。10回申請しても受からない、8回落ちてやっと合格した——そんな記事ばかりが並びます。
でも、僕のケースは少し違いました。FukunistはAdSenseに一発で当日合格しています。にもかかわらず、合格してから1ヶ月以上たって、この「有用性の低いコンテンツ」が出たのです。合格後に広告がずっと「準備中」のままで、その正体がこの違反でした。
つまりこの記事は、「審査に落ちた人」ではなく「合格したのに配信が止まった人」が、その違反を実際に解消するまでにやったことの記録です。とはいえ、やるべき改善の中身は審査前でも審査後でも共通する部分が多いので、これから審査に挑む人にも役立つはずです。
時系列の体験記そのものはAdSense合格後「準備中」が1ヶ月続いた本当の理由にまとめています。この記事では、そこから一歩踏み込んで「では具体的に何をどう直したのか」という解消の手順に絞ってお伝えします。
「有用性の低いコンテンツ」は誰にとっての話か
解消の手順に入る前に、この言葉の意味を正しく捉え直しておきます。ここを誤解すると、的外れな修正に時間を溶かすからです。
「有用性の低いコンテンツ」と言われると、多くの人は「自分の記事は読者の役に立っていないんだ」と落ち込みます。僕も最初はそうでした。でも、ここで言う”有用性”は、必ずしも一記事一記事の良し悪しだけを指していません。Googleが見ているのは、サイト全体として「広告を載せるに値する、独自で信頼できる場所か」という総合的な評価です。
Google公式が「有用性の低いコンテンツ」の典型例として挙げているのは、次のようなものです。
- 内容の薄いアフィリエイトページ(広告主体で中身が伴っていない)
- 他のソースからのコンテンツ(無断複製や、ほぼ言い換えただけの記事)
- 誘導ページ(検索エンジン向けに作られた、中身の薄いページ)
逆に言えば、Googleが求めているのは「独自性が高く、そのサイトでしか得られない、読者の役に立つ情報」です。ここを軸に自分のサイトを見直すと、直すべき場所が見えてきます。
💡 僕が腑に落ちた捉え方: 「この記事、検索したら自分より詳しいサイトが上に出てくるな」と感じる記事ばかりだと、サイト全体が”代わりがきく場所”に見える。Googleにとっての有用性とは、その”代わりのきかなさ”のことだと考えると、やることがはっきりします。
大原則:いきなり記事を消さない
具体的な手順の前に、いちばん大事な心構えを先に書きます。それは「焦って記事を削除しない」ことです。
違反が出ると、つい「ダメな記事を全部消せば直るのでは」と考えてしまいます。でも、闇雲に削除するとサイト全体の情報量が一気に減り、かえって「コンテンツが不十分なサイト」というマイナス評価につながりかねません。記事は資産です。消すのは最後の手段で、まずは「直す」「整える」「一時的に下げる」で対応するのが鉄則です。
僕が実際にやったのは、大きく分けて次の3つです。順番に解説します。
- ① サイトの構造を整理する(カテゴリ統合)
- ② 「内輪に見える記事」を一時的に下げる
- ③ 残す記事の質を一段引き上げる
① サイトの構造を整理する(カテゴリ統合)
最初に手をつけたのは、乱立していたカテゴリの整理でした。
Fukunistはテーマ分けが細かく分かれすぎていて、サイト全体として「何のサイトなのか」が一目で伝わりにくくなっていました。カテゴリが13個もあり、1記事しか入っていないカテゴリも複数あったのです。これは「専門性が薄く、あちこちに手を出しているサイト」という印象を与えてしまいます。
そこで、似たテーマを大きな柱に統合し、13個あったカテゴリを6個まで絞りました。「ブログの始め方」「ブログ運営」「収益化」「比較・レビュー」といった、サイトの軸が一目でわかる構成です。これだけで、読者にもGoogleにも「副業ブログを体系的に扱うサイト」だと伝わりやすくなります。
💡 ポイント: カテゴリは「自分が分類しやすいか」ではなく「初めて来た読者が、このサイトの専門領域を一瞬で理解できるか」で設計する。1記事しかないカテゴリは、原則どこかに統合する。
② 「内輪に見える記事」を一時的に下げる
次に、全記事を一本ずつ読み返し、「読者の悩みを解決する記事」と「自分の運営記録に寄った記事」に仕分けました。
Fukunistには「運営記録・実践記録」、つまり自分のPVや収益の数字を公開する記事がかなり多くありました。これ自体は実体験として価値があるのですが、読者の悩みを解決する記事というより”内輪向けの日記”に見えるリスクがあります。特に「収益¥0」「広告が出ない」といったネガティブな運営記録が主題の記事は、それ単体だと「広告を載せる価値があるサイト」の評価にはマイナスに働きかねません。
そこで、そうした記事をいったん下書きに戻して、審査の対象から外しました。ここで大事なのは「削除」ではなく「一時退避」にしたことです。下書きに戻すだけなら、後でいつでも復活できます。実際、違反が解消できた後に後日談を足して再公開した記事もあります。
どの記事を下げるか迷ったときの判断基準
「この記事は残すべきか、下げるべきか」で迷ったとき、僕が使った客観的な判断基準を紹介します。それは、その記事のタイトルでGoogle検索して、自分の記事が上位に出てくるかを見るという方法です。
検索しても自分の記事が上に出てこない、もっと詳しい既存サイトが並ぶ——そういう記事は、Googleから見て「すでに似た情報があり、わざわざこのサイトで読む必要がない」と判断されやすいコンテンツです。こういう記事は思い切って下書きに戻す候補にします。自分の主観で「この記事は良い/悪い」と悩むより、検索結果という客観的な物差しで判断する方が、ブレずに早く決められます。
⚠️ 注意: 下書きに戻しただけだと、Googleの検索エンジンにはまだそのURLが残っています。完全に審査対象から外したい場合は、次の「③ Search Consoleの活用」もあわせて行ってください。
③ 残す記事の質を一段引き上げる
退避しなかった記事についても、一つずつ点検して質を上げました。
たとえばサーバー比較の記事は、アフィリエイトのボタンが多すぎて”広告主体”に見えるリスクがあったので、本当に必要な位置だけに絞りました。Googleが嫌う「内容の薄いアフィリエイトページ」に見られないための調整です。ほかにも、事実と食い違っている古い記述を直し、見出しの構造を整えて読みやすくし、各記事に独自の実体験やデータを足していきました。
ここでいちばん効くのが、競合分析でもよく言われる「体験談を入れる」ことです。同じテーマの記事はネット上に無数にあります。その中で「このサイトでしか読めない」と評価される唯一の方法が、自分が実際にやった体験、つまずいた失敗、その時の数字といった、他の誰にも書けない一次情報です。Fukunistの場合、「副業バレ防止の視点」「合格後に準備中で足踏みした実体験」がまさにそれにあたります。
💡 質を上げる具体策: ①薄い記事に自分の体験・具体例・データを足す ②アフィリンクを必要最小限に絞る ③古い情報を最新に更新し、公開日・更新日を表示する ④見出し構造を整理して読みやすくする。
Search Consoleでインデックスを整える
記事の取捨選択とあわせて、Google Search Consoleでのインデックス管理も行いました。これは competの解消事例でも繰り返し挙げられている、見落としがちな重要ポイントです。
考え方はこうです。Googleは基本的に「インデックスに登録されているページ」を審査の対象として見ています。つまり、下書きに戻したはずの低品質な記事のURLがまだインデックスに残っていると、審査の足を引っ張り続ける可能性があります。逆に、見てほしいプライバシーポリシーやお問い合わせページがインデックスされていないと、「必要なページが無いサイト」と見なされかねません。
下げた記事はURL削除をリクエストする
②で下書きに戻した記事は、Search Consoleの「削除」メニューから、そのURLの削除をリクエストしておきます。これをやらないと、検索エンジン上はまだ記事が存在する扱いになり、下書きに戻した効果が薄れます。違反が解消して記事を再公開するときは、この削除リクエストを取り消せば元に戻ります。
残す記事・必須ページはインデックス登録をリクエストする
逆に、残すと決めた記事や、プライバシーポリシー・お問い合わせ・運営者情報といった必須ページは、Search Consoleの「URL検査」から「インデックス登録をリクエスト」しておきます。Googleに「このページは存在して、見てほしい」と明示的に伝える作業です。
💡 覚えておくと楽: 「下げる記事=削除リクエスト」「残す記事・必須ページ=インデックス登録リクエスト」。この2つをセットで考えると、Search Consoleで何をすべきか迷いません。
再審査リクエストは「やり切ってから」押す
ポリシーセンターには「問題を修正しました」というチェックボックスと「審査をリクエスト」ボタンがあります。ここで焦ってはいけません。
修正が中途半端なまま審査をリクエストすると、また弾かれて、次の審査までの時間をムダにします。再審査は何度でも申請できますが、品質が伴わないまま回数を重ねても意味がありません。スピードより品質です。①〜③とSearch Consoleの整理を全部終えて、「これ以上やれることはない」と思える状態になってから、初めて審査をリクエストしました。
なお、再審査の申請に特別な待機期間はありません。修正が完了した時点で申請して問題ないので、「品質を上げきってから、すぐ申請する」のが正解です。
Fukunistの場合、この手順をやり切ってから審査をリクエストし、約5日後に違反が解消されて「現在、問題はありません」の表示に変わりました。
まとめ:解消の手順は「整える」が9割
「有用性の低いコンテンツ」は、言葉のインパクトが強くて落ち込みますが、やることが明確で、回復できる違反です。最後に手順を整理します。
- 大原則:焦って記事を削除しない。「整える」「下げる」で対応する
- ① カテゴリを統合し、サイトの専門領域を一目で伝わる構造にする
- ② 内輪に見える記事・検索で上位に出ない記事を下書きに退避(削除ではない)
- ③ 残す記事に体験談・具体例を足し、アフィリンクを絞り、情報を最新化する
- Search Console:下げた記事はURL削除、残す記事・必須ページはインデックス登録をリクエスト
- すべてやり切ってから再審査をリクエストする(品質>スピード)
振り返ると、この一連の作業は「AdSenseに通すため」だけのものではありませんでした。カテゴリ整理も、記事の質の見直しも、結局は「読者にとって役に立つサイト」に近づくための作業です。広告を出すために整えたことが、そのままサイト全体を良くすることにつながりました。
合格後に「準備中」で足踏みした時系列の全記録はAdSense合格後「準備中」が1ヶ月続いた本当の理由に、AdSenseの申請から合格までの全手順はAdSense登録完全ガイドにまとめています。あわせて読むと、AdSenseの全体像がつかめます。
同じ「有用性の低いコンテンツ」で悩んでいる人が、この記事で「やることは明確だ」と思えたなら嬉しいです。落ち込む時間を、整える時間に変えていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。シドでした。


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